ボーエ・モーエンセン(Borge Mogensen)は1914年にデンマークに生まれ、王立美術大学家具科を経た後、コーア・クリントの事務所で働くとともに、王立美術大学にてクリントの下で教鞭をとっていました。
その後、1940年代には高品質で手頃な価格の家具を提供することを目的としたデンマークFDB(協同組合連合会)家具開発部門のチーフデザイナーを勤め、日常生活品の品質改善計画に従事。
ここでは「J39」などの名作が生まれ、ボーエ・モーエンセンはデンマーク家具デザインを代表する人物となりました。
ボーエ・モーエンセンが目的としていたのは「日常生活の中で使用できる機能的な家具を作る」ということ。
その言葉のとおり彼は常に一般大衆の視点に立ち、デザイン・品質ともに優れた数多くの作品を残しました。
なお、同時代のデンマーク家具デザインの巨匠ハンス・J・ウェグナーとは非常に親交が深かったようで、1940年代後半にコペンハーゲンで開催されたシェーカー家具の展示会には、ボーエ・モーエンセンとウェグナーが一緒に訪れていたようです。
※シェーカー家具
18世紀後半から19世紀にかけてアメリカのニューイングランド地方でマザー・アン・リーをリーダーとするシェーカー教徒によって創られた家具。
シェーカー教徒は厳格な清教徒で、装飾性を避けシンプルであることを重んじ、簡素で優美な生活を目指しました。
装飾を排したシンプルで機能的なデザインのシェーカー家具は、現在もアメリカやヨーロッパにおいて高い評価を得ています。